書き手:ここななパパ(防水工事の職人/2児の父)
結論:外壁と屋根まわりで、約164万円かかりました
5年間放置されていた中古住宅の、外壁・屋根まわりの工事にかかった費用は、足場代も含めて約164万円でした。
外壁工事は、金額が大きくなりやすいうえに、物件の見た目を大きく左右する工事です。この記事では、実際にかかった費用の内訳と、「浮いた外壁をどう直すか」で迷った話を書きます。前の記事で触れた「工法で見積もりに差が出た」話の、中身にあたる部分です。
工事前の外壁の状態
買った時点の外壁は、こんな状態でした。
- ツタが外壁一面に張り付いていて、壁の内部や、さらに室内にまで侵入していた
- ひび割れは、下地の木材から外壁が完全に浮き上がっている状態。ただし、剥がれ落ちてはいなかった
- チョーキング(触ると白い粉がつく劣化のサイン)が、全体的に出ていた


実際にやった工事
- ツタの撤去と、根の焼き切り
- ひび割れ・浮きの補修
- 外壁塗装
- 屋根のクラック補修
- 屋根塗装(自分で施工)
- 鉄部塗装
- ベランダのウレタン防水
費用の内訳
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| ツタの撤去(根の焼き切り含む) | 約24万円 |
| 足場 | 約33万円 |
| 外壁の下地補修(ひび割れ・浮き) | 約25万円 |
| 屋根のクラック補修 | 約5万円 |
| 下地調整・外壁塗装 | 約57万円 |
| 鉄部塗装 | 約12万円 |
| ベランダのウレタン防水 | 約8万円 |
| 合計 | 約164万円 |
屋根の塗装は自分で施工したので、材料費は、この合計に含まれていません。使ったのは水性屋根フレッシュシリコンとシーラーで、シリコンは当時、確か1缶1万円ほどだったと思います。全体の材料費は、正確な金額を覚えていません。
内訳を見ると、塗装そのもの(約57万円)より、塗装の前にかかる費用(ツタの撤去、足場、下地の補修)のほうが多く、合計で約82万円。全体のちょうど半分を占めています。見た目が変わる塗装の金額だけを見て予算を組むと、足りなくなります。
浮いた外壁、どう直す? 2つの案
この工事で一番迷ったのが、ひび割れて浮いた外壁の直し方でした。案は2つです。
- A案:浮いている部分を完全に撤去して、新しくモルタル外壁を施工する
- B案:今ある外壁の浮きを、ビスで留めて施工する
僕が選んだのはB案(ビス留め)です。A案は別の業者に見積もりを出してもらったのですが、正確な金額は忘れてしまいました。ただ、前の記事にも書いた通り、提案される工法によって、200万円ほどの差があったという記憶があります。
A案の費用が跳ね上がる理由は、自分なりにこう考えています。
- 外壁を撤去すると、大量のゴミが出て、その運搬・処分費がかかる
- 浮いている部分だけを剥がすことはできず、きりのいい箇所で剥がすので、浮いていない部分も一部剥がすことになる
- その分、手間も人員もかかる
しかも、この「浮きを止める工事」は、対応できる業者とできない業者がいます。大手の業者はリスクを避けて、手間もお金もかかる工法を勧めがちでした。ここは業者選びの記事で書いた話とつながっています。
工期は、1ヶ月かからなかったと思います
工期は、1ヶ月もかかっていなかったと思います。依頼したのは、業者選びの記事に出てきた塗装防水業者です。
仕上がりと、業者の技術力
難しい工事だったと思いますが、仕上がりはとてもきれいでした。同じ職人として、塗装業者さんの技術力の高さに驚きました。 塗装の業者にも経験の差があるので、ここは業者選びがそのまま仕上がりに出る部分だと思います。

外壁工事を考えている人へ
最後に、伝えたいことを3つにまとめます。
- 金額が大きくなりやすく、見た目への影響も大きい工事です。予算は、塗装の金額だけでなく、足場や下地補修まで含めて考えてください
- 塗料のグレードは、慎重に選んでください。 遮熱性、耐久性、下地との相性など、専門業者でも判断が難しい部分があります。業者の施工事例を見せてもらって、よく検討するのがおすすめです
- 工法の提案は、1社だけで決めないほうがいいです。浮きの補修のように、直し方によって金額が大きく変わる工事があります
中古住宅を買う前に、外壁をどこまで見ておくかについては、内見のチェックリストにまとめています。あわせて読んでもらえると、買った後の「想定外の出費」を減らせると思います。
外壁工事の費用感について、聞きたいことがあればコメントで教えてください。分かる範囲で答えます。


コメント